ORIGINAL PRINT TIPS

2020.11.08

オリジナルプリントTシャツを洗濯してみた!

自分でデザインして作った特別感溢れるオリジナルプリントTシャツ。
思いの詰まったTシャツは、できることなら長く着たいですよね。
残念なことにプリントは永久的なものではなく、年月や洗濯によって劣化していきます。
ですが洗濯方法に気を遣うことでオリジナルプリントTシャツは長く着ることができます。
1番良いのは手洗いですが、時間と体力的に厳しい方が多いと思います。
そこで今日はプリントTシャツを良い状態で長く着るための洗濯や保管の方法をご紹介します。
実際に各プリント方法ごとに洗濯してみたので、1つずつみていきましょう。

シートプリント

カッティングシート、圧着シートとも呼ばれ、版代のかからない低コストが人気のシートプリント。
背番号のプリントなどにも使われ、ツヤ感のある仕上がりが特徴です。
シールのように貼り付けるような仕上がりで、熱で圧着させています。
一見はがれそうかもと心配される方が多いですが、以外にもその頑丈さはお墨付き。
洗ってみたところ特に問題ありませんでした。

洗濯堅牢度の高いシートプリント

【プリントを長持ちさせるポイント その1】
洗濯する時は裏返しにすることで、プリント面の負担を減らすことができます。
洗濯ネットを用いるのも1つの方法です。
また、漂白剤はプリントの劣化に繋がってしまうため、使用を避けるようにしてください。
プリントされたTシャツにアイロンをかけると、熱ではがれる可能性があるので注意が必要です。
もしどうしてもアイロンをかけたい場合には、あて布をすると良いでしょう。

シルクプリント

水性ラバー、シルクスクリーンと呼ばれる最もポピュラーなプリント方法。
タンスの中には絶対にシルクプリントが使用されたアイテムが入っているはずです。
注文ロット数の多い時やみんなでお揃いで作るチームウェアにオススメ。
アパレルショップでもほぼ必ず置いてあります。
インクなのではがれを心配される方もいるかと思いますが、数回の選択で落ちる様なヤワではありません。長く綺麗な状態で愛用していただけます。
とはいえシルクプリントは経年劣化でどうしてもひび割れが発生してしまします。
着用具合にもよりますが、1年も経てばプリント全体に日々が生じてしまうかも。
ですが、シルクプリントのひび割れこそが長く着た上での醍醐味。
中には最初からそのひび割れ感を出す「クラックプリント」というものもあるので、「味」として、ヴィンテージ感あるダメージを楽しんでください。
プリントTシャツを育てるというのも楽しみ方の一つです。

何度も洗うとひび割れも出てきます

【プリントを長持ちさせるポイント その2】
日光にプリント部分を当ててしまうのも劣化の原因になってしまいます。
紫外線による変色やプリントの劣化を防ぐためにも、干す時はTシャツは洗濯するときと同様裏返したままにしておきます。
襟元の伸びを防ぐため、干す時は裾からハンガーを通すようにしましょう。

インクジェットプリント

生地に直接インクを吹きつける印刷方法です。家庭用プリンターの衣類版。
生地に馴染む様な仕上がりが特徴。フルカラーのデザインをプリントする際に使用します。
こちらも洗濯してみましたが問題なし。
白色以外の色の濃い商品はプリントを行うための前処理として処理剤の糊付けを行なっているため、納品後はすぐに洗濯していただくことをお願いしています。(裏返しで!)
放っておくと変色や異臭の原因にも。
経年劣化で少しずつ時間をかけて色落ちが見られますが、それもまた愛着湧く工程と言えます。
フォトT、やイラストTなど思い入れあるオリジナルTシャツは大事に育てていきましょう。

何度も洗うと薄くなっていきます

【プリントを長持ちさせるポイント その3】
綿製のTシャツを洗うと、最低でも1割程度は縮んでしまいます。
オリジナルTシャツを洗う際に洗濯機を使うのであれば、もっとも弱いモードで洗うようにしましょう。
また、生地を傷めないためにも、脱水時間を短くしましょう。

刺繍・ワッペン

高級感ある仕上がりといったらやはり刺繍加工。
糸の光沢と作り込まれた細部がオリジナルTシャツの格を高めます。
糸で作られていますが、洗濯で簡単に解けるといった心配はございません。
ただ、他の衣類の突起に引っかかって糸が切れるということや、何度も洗って糸が弱くなって切れるということがあります。
絶対にほどけないという保証はありません。
やはり裏返しにしてネットに入れて洗いましょう。

きちんと裏返して糸切れを防ぎたい

【プリントを長持ちさせるポイント その4】
温度を適当に設定して洗濯を行っていませんか?30度以下の水で洗うようにしましょう。
また金具など尖ったものが付いている衣類と一緒に洗うと引っかかって生地が傷みやすいので十分に注意しましょう!

3D刺繍

ウレタンを挟むことで、デザインを立体化させる3D刺繍。
キャップに入れるのがポピュラーです。
強く動かしたり、裏返しにしないで洗うと中のウレタンが飛び出してしまう恐れがあります。
ご使用、洗濯の際は注意が必要です。
なので帽子など動きの少ないアイテムに取り入れるのがオススメです。

できるだけ洗濯を避けたい加工

洗ったまま、洗濯機の中などに長時間放置することは避けてください!
プリント部分同士がくっついて剥がれてしまいます。
洗濯後は素早く取り出して乾燥させましょう。

まとめ

オリジナルプリントTシャツの洗い方について紹介いたしました。
まとめると、
・洗う時は裏返し。ネットに入れてプリント部分を保護。
「弱」「手洗いモード」が良いでしょう。
・ドライクリーニング、乾燥機、漂白剤はNG。
・干す時も裏返し。日光、紫外線による変色やダメージをブロック。

また、しまう時も綺麗に畳んでタンスに保管するようにしましょう。
ハンガーで吊るすと首元の伸びに繋がる場合も。
その際、日光対策、湿気対策を行い、タンスいっぱいに洋服を詰め込みすぎないようにすることが大切です。
思い入れあるアイテムは長く使いたいですよね。
オリジナルプリントTシャツを大切に着ていただくため、洗濯方法・保管方法をチェックしましょう。