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刺繍加工の種類

2018.06.22

オリジナルキャップやポロシャツで人気の刺繍加工。
スウェット.jpでは自社工場で常に加工の研究をしています。
今回は刺繍室から、刺繍の種類や生地によっての仕上がりの違いなど、オリジナルの刺繍について細かく解説します。

縫い方について

人気のデザイン刺繍。ひとことで刺繍といっても、種類はさまざま。
スウェット.jpでは主に3種類の縫い方を使い分けて、高品質なデザイン刺繍を作っています。

サテン縫い

線のデザインなど、細かい表現をする場合に使うのが、「サテン縫い」です。
1番多く使われる縫い方で、縫い目はそろっていて仕上がりがきれいなのが特徴です。

細かい表現に使うサテン縫い

タタミ縫い

面積の広いデザインに使うのが「タタミ縫い」です。
塗りつぶしなどキレイに仕上がりますが、同じところを何度も縫うので、サテン縫いに比べてフチがガタつきます。

広い面積に使うタタミ縫い

走り縫い

サテン縫いよりも更に細かい、点線などのデザインに使うのが「走り縫い」。
細かいデザインには1番向いていますが、線が弱いので強度が低いです。

より細かいデザインの走り縫い

3種類の使い分け

紹介した3種類の縫い方ですが、もちろんデザインによって使い分けています。
思った以上に、合わない縫い方では仕上がりの品質が悪くなります。
たとえば面積の大きいデザインや太い線などは、サテン縫いでは隙間ができて仕上がりが悪く、糸が切れそうなくらい、強度も低くなります。

1つのデザインでも複数の縫い方を使い分けています。
面積が大きいデザインであれば、タタミ縫いで全体を刺繍したあと、フチをサテン縫いで囲い、ガタつきのないようにキレイに仕上げます。
デザインによる適切な縫い方は、専門の刺繍スタッフが判断させていただきます。
1件1件の刺繍デザインを記録し、ノウハウを蓄積してきたスウェット.jpにお任せください。

サテン縫いは糸の隙間が大きい

タタミ縫いをサテン縫いで囲った様子

生地によって変わる仕上がり

同じ縫い方で同じデザインを刺繍しても、生地の素材によって仕上がりが変わります。
刺繍には糸の密度というものがありますが、プロのスタッフが素材をみて糸密度を判断し、最適な縫い方を選びます。

生地によって仕上がりは全くちがいます。
特に、ドライ素材やポリエステルのジャンパーなどは生地が縮みやすく、刺繍が難しいです。
糸の密度をはかり間違えると、以下の写真のように失敗の出来栄えになってしまいます。

タオルやニットなどの素材は、編み目が荒いので、
細い糸で縫おうとすると、糸が生地に入り込んで見えなかったり、生地が吊ってしまったりと、失敗してしまいます。
それらの素材に刺繍する場合、専用のビニールを挟んで縫うことで仕上がりをキレイにしています。
水に溶ける素材なので、あとでビニールだけなくなって、仕上がりの良い刺繍だけが残ります。
他にも仕上がりをキレイにするため、生地とデザインに合わせて様々な工夫をしています!

生地による刺繍の仕上がりの違い