INTERVIEW
Celebrate the Beginning of New Chapter
2023.06.08 | アーティスト MASAKO.Y
多くの展示会やコラボレーションで作品を発表し、様々な媒体で注目を集め続けるMASAKO.Y。
第一線で活躍するアーティストがSWEAT.jpに見出した価値とは。。。
MASAKO.Y
オーストラリア、ニューヨーク、ロンドンに単身留学。2018年から東京を拠点にアーティストとして活動を開始
“Painting Collage”= ペイティングをしたものをコラージュする手法を主に使い作品を発表
多くの展覧会やコラボレーションに参加し、様々な媒体で作品提供を行う
活動の視野を世界に広げ海外からのオファーも集まっている
アートを広げ、アートで喜びを
私は3カ国で教育を受けてきて、高校はオーストラリア、大学はニューヨークとロンドンに行きました。そして、2018年から東京を拠点にアーティストとしての活動を開始しました。
日本を拠点に選んだ理由は、海外で学んだ文化と母国・日本の文化を融合させるような作品を制作したいと思ったから。
これまで作品を国内外で発表してきましたが、特に日本は作品を個展のみならず、様々な形で発表する機会がある国だと感じています。
例えば、色々な企業やブランドとコラボして、3 メートルの壁にライブペインティングをしたり、洋服をデザインしたり。
日本はそういうアートをアウトプットする方法が多様で、すごく面白いと思っています!
最初は「自分の絵が洋服などにプリントされて売られるのはどうなんだろう…」って思っていたんですけど、
以前あるコラボ作品を制作した時にアシスタントから「買い物に行ったら、MASAKOさんの作品を着ている人を見かけました!」って連絡をくれたことがあって。純粋にすごく嬉しい気持ちになりました。
こういうふうにいわゆるアートの媒体じゃないものとアートをくっつけることは、素晴らしいことだなって。
だからアートを発表する場は個展などに限らず、様々な活動を通じてアートに関心がない人たちにも「アートって美しいしかっこいい」って思ってもらえるような、人が喜んでもらえるようなアートを描き続けていきたいなと思っています。
自分だけのための記念品
今まではクライアントに依頼されて、キービジュアルやグッズを制作した事はありましたが、今回のように
「好きな物をプリントして作ってください」と言われたのは初めてだったので、どうしよう…ととても考えました。
ただ自分の為だけに制作できる事ってなかなか無いのでこの機会に「10周年記念のグッズ」を作っちゃおうと思いました。
私は18歳の頃から絵を描き始めて、今28歳。
ちょうど10年が経っている事に気がつきました。まだ10年って笑われちゃうかな?笑 でもこの先10年後も20年後も制作を続けていきたいし、そんな自分の節目として、10周年記念グッズを作ろうと思いました。
テーマは「Celebrate the Beginning of New Chapter」
パーカーやスウェットパンツには10周年を迎えた今の私を形作っているものを全部盛り込みました。パーカーのフロント部分の「ART IS WORK」。これは「I♡NY」のロゴを作った私の師匠であるミルトン・グレイザー氏の言葉で、彼のニューヨークにあるオフィスの玄関には、たった一言だけこの言葉が書いてあるんです。彼との出会いから学んだ事が今の自分に大きく影響していて、私にとってとても大切な言葉です。
フォントはあえて既存のものを使わず、手書きで書いてみました。「MASAKOフォント」です。笑
バッグには、私が初めて制作したポートフォリオの中の作品の一つで、幼い頃の自分の写真とアインシュタインの肖像画を融合させた作品をプリントしました。
今回は著作権の関係もあったので…プリント用に新たに描き下ろした作品です。
ボトムスに載せた文章は、美大を志していた18歳の時に大学に送った自己推薦書で書いたものです。10年ぶりに読み返してみたらアートに対する思いが何も変わっていないなと感じます。ただ10年前の自分が書いた言葉が熱すぎてちょっと恥ずかしいので、訳は載せません!笑
ポケットの部分には、この作品のキャプションもつけました。全身で自分の10周年を記念して、また新たに頑張ろう!ってなるように。
オリジナルってやっぱり強い!
SWEAT.jpのアイテムのラインナップがかなり多いことにまず驚きました!スウェットは、素材、形、色、様々な種類から選べ、プリントをする部分やプリント方法なども細かく選べて、とにかく楽しかったです!
パーカーのバッグに載せた絵は絵の具部分がマーブル調だったので、プリントでは表現しづらいかな…と懸念していましたが、フルカラーシート印刷でとても綺麗に仕上げてくださり嬉しかったです。
文字の部分も全て手書きのだったのですが、水性シルク印刷で細かい部分までしっかり濃く印刷して頂きました。表現したいことに応じて、インク・質感・印刷方法を変えられるのもとても良かったです。
今回作ったパーカーもオンスが高いためとても温かく着心地も良く、
来年は寒い地方にあるスタジオでの仕事もあるので、仕事中も着たいと思っています。
店舗で店員さんに相談して型やデザインの配置などを細かく決めたんですが、後から「やっぱりフードを立たせたい」と思ったので、もう一回店舗に電話したんです。「どっちがいいと思いますか?」と相談したら、店員さんが「私ならこっちがいいと思います」とちゃんと意見も言ってくださって。
発注したものがどんな仕上がりになるか?手元に届くまで不安なことがたくさんあるのでこうやって細かく相談に乗ってくださり、とても助かりました。
あと発注した時、英語のスペルミスをしてしまって「しまった!」っと思ったのですが、ネット上で作り直したデータと文字をアップロードするとすぐに反映されて修正することもできました。ユーザーにフレンドリーなシステムって本当にありがたいですよね。
他にも私が見た印刷サンプルで、熊が鮭を咥えているイラストの鮭の部分だけがふっくらになっているデザインもあって。
次回は私もぷっくり印刷(発泡印刷)をやってみたいです。
プリクラみたいな感覚
アーティストにとって、コラボじゃない完全なるオリジナリティを出せるっていうのは、キャンバスに近い感覚かもしれないですね。
楽しくて3日ぐらいずっと描いていたら、「仕事しろ」って途中で怒られて(笑。だから「これも仕事だよ!」とか言ってね。
なんか昔のプリクラみたいな感覚かも。
プリクラを撮って、みんなで何か描いて自分の携帯に貼るみたいな感覚くらい楽しかったです。
MASAKO.Y
オーストラリア、ニューヨーク、ロンドンに単身留学。2018年から東京を拠点にアーティストとして活動を開始
“Painting Collage”= ペイティングをしたものをコラージュする手法を主に使い作品を発表
多くの展覧会やコラボレーションに参加し、様々な媒体で作品提供を行う
活動の視野を世界に広げ海外からのオファーも集まっている