刺繍裏面の通常処理
刺繍加工は、パーツや色ごとに縫って糸を切るという工程の繰り返しでできています。
そのため、裏面の処理を間違うと、表面の糸がほつれてしまいます。
SWEAT.jpでは、裏面の縫い終わり部分を3mm残すことでほつれを防止しています。
糸が残りすぎると裏面が汚くなりますが、カットしすぎるとほつれの原因になってしまいます。
ほつれやすいデザインもあり、そういった場合は5mm残すこともあります。
裏面を見て、糸が少し残っていても、表面の品質のための処理なのでご安心ください。
通常処理の表側と裏側
裏面の糸を全く残さないためには
裏面の縫い終わりに糸を全くだしたくない、という場合に、「ヒートカット」という方法があります。
SWEAT.jpで使用している糸はポリエステルのため、熱で溶ける素材です。
そのため、飛び出した糸だけをヒートカットして処理することが可能です。
注意点として、カットした部分は糸が固まるので、地肌で直接着るものは、下にインナーを着るか、カットのみがおすすめです。
これは1枚1枚熱でカットしていくので、かなり手間のかかる作業です。
ご希望の方はデザインによって別途料金でお受けできますので、ご相談ください!
ヒートカット処理の表側と裏側
デザインによっての違い
デザインによっても、裏面に糸の量が変わってきます。
縫い終わりに糸が飛び出るので、筆記体の文字などシンプルでつながったデザインであれば
裏面の糸の飛び出しは少なく済みます。
逆に、密集したデザイン、小さい加工などでは糸の飛び出しが多くなります。
小さいデザインの表側と裏側
小さな文字や、密集しているけどつながっていないようなデザインは
針が同じ場所を行き来して糸を切るため自然と裏側に出る糸が多くなります。
細いデザインの表側と裏側
筆記体の文字などシンプルで縫い終わりが少ないデザインでは
その分、裏面の糸の残りも少ないです。
素材別・刺繍の裏側
刺繍加工は、縫う生地によって仕上がりに差が出る場合があります。
表側の生地ごとの刺繍の仕上がりについてはコラム「刺繍加工の種類」をご覧ください!
裏側の仕上がり方について見ていきましょう。
綿生地とドライ生地のデザインの表側と裏側
素材やデザインによって、糸の密度や縫い方などの設定を変えており
大きな違いはでないように工夫しておりますが、
ドライなどの生地では刺繍の糸で生地がつってしまうこともあります。
裏面の処理も同じく、素材によって変えています。
まとめ
販売用やプレゼント用などであれば、刺繍の裏面も気になる方が多いと思います。
通常は刺繍の耐久性も考えて処理をしておりますが、
用途によって処理もご相談ください。