ドイツのベルリンから列車で南下すること5時間
世界で唯一、全市が世界遺産登録されている街「プラハ」でオリジナルグッズ市場の調査
を行ってきました。
プラハ
プラハ（PRAGUE）はチェコの首都で人口約120万人。世界で唯一、市全体が世界遺産に登録されていることで有名。
街にはあらゆる時代の建物が立ち並び、「建築の博物館」と呼ばれています。
中世では「北のローマ」「黄金のプラハ」「百塔の街」と言われ繁栄。カレル橋やプラハ城などの歴史的な建造物が数多く残されています。
まるで絵本の世界にいるかのよう
街並みと自然が現実味がないほど、とにかく美しい「首都プラハ」
アートの街ベルリンから列車に乗ること5時間でプラハに到着。
入国の手続きは特になく、まるで東京から福岡に行くくらいの時間と気楽さで別の国に行けるのはヨーロッパならでは。駅に降り立ち、見回すとベルリンとは全く違う雰囲気で、まず感じたのが建物の美しさと自然の豊かさ。まるで絵本の中に迷い込んでしまったかのような異世界感でオレンジの屋根と青い空、艷やかな緑が目に飛び込んできます。
プラハに到着後、ほんの数分で今まで自分が見てきた都市の中で間違いなく一番美しい街だと思いました。
何気ない建物の前でもこの美しさです
高台から見えるこの景色の美しさ
チェコはワインも有名なのでブドウ畑をよく見かけます
チェコの有名料理「タルタル（タタラーク）」が美味しすぎて
ビールがすすみます！
チェコといえばビールが美味しくて有名です。
皆さんはドイツを思い浮かべると思うのですが、チェコはレストランで地ビールを作っているところも多くて新鮮でよく冷えたビールを出してくれるのでドイツよりもビールが美味しいのです。そして、そのビールに合わせる食事で有名なチェコ料理が「ビーフタルタル（正式名称：タタラーク）」です。
タタラーク（Tatarak）
揚げたパンに生ニンニクを擦り付けて、その上に生肉を乗せて食べるチェコの代表的な料理。
チェコ語だとタタラーク（Tatarak）といい、英語でビーフタルタルでも通じます。
お店により味付けが違ったり、パンが柔らかかったり、スパイスが入っていたりとバリエーションはあって違いを楽しむのも楽しみのひとつです。
すごくシンプルなタタラークですが、このタタラークが一番美味しかった
こちらも有名な「豚ひざ肉のロースト」皮がパリッとして肉がジューシーでとても美味しい
食事を通じてその土地の文化を知るのは旅の醍醐味です。
チェコは海がないのでお肉料理のバリエーションがたくさんありますが、断トツでタタラークが一番美味しかったです。（日本では牛の生肉提供はできないためここでしか食べれないかも）
プラハ滞在中に３〜4回行く先々でタタラークを注文してはビールを飲んでいました。
そしてチェコビールで有名なのが「ピルスナーウルケル（Pilsner Urquell）」。
1842年にビールマイスターのジョセフ・グロールが世界初の黄金色のビールを生み出し、ピルスナーウルケルはピルスナービールの元祖ともいわれています。
日本のスーパードライやラガーなど黄金色で軽い風味のビールもピルスナータイプですが180年以上も前にチェコで誕生したビールがその元祖というのを知り感慨深いものがありました。
きめ細かい泡！ピルスナーウルケルの美味しさには心底感動しました
タップスターというプロの注ぎ手がいるお店では、「ハラディンカ（HLADINKA）」「シュニット（SNYT）」「ミルコ（MLIKO）」の３つの注ぎ分けを楽しめます。普通のビールより泡の量が多いピルスナーウルケルだからこそできるこだわりです。
ビールを飲んでばかりでは駄目だと思い、世界的に有名なビールメーカー
「ピルスナーウルケル」のショップに行って市場調査してきました！
2023年春にヴァーツラフ広場の北側、City Palasis内に大規模なビアセンター「ピルスナー・ウルケル：オリジナル・ビール・エクスペリエンス」がオープンしているとのことなので行ってみました！
5階建て、全3500平方メートルのこの建物では、ピルスナーウルケルの歴史が学べたりタップスターによるビールの注ぎ方講座なども実施されてるようですが私達はSWEAT.jpのオリジナルプリントサービスの参考にするため、オリジナルグッズが置かれているショップを見に行きました！
統一されたピルスナーウルケルの世界観とデザイン性の高さが伝わってくるグッズショップの外観
緑と赤と黄色でまとめ上げられています
ベーシックなオリジナルTシャツもなんだかデザインがかわいかったりカッコよかったり
シンプルに色数を抑えられていてデザインレベルの高さを感じさせます
トレーナーもこんな感じのデザインで多くを語らずになんか抜け感がカワイイ
コンバースコラボのオリジナルスニーカーもありました！
ベースの白を上手に活かしてこれもかわいいデザイン
ビールメーカーらしく、オリジナルの栓抜きやコースターも変わったものがたくさんありました
245CZKは日本円で1650円くらい
ステーショナリーも完成度が高い！
でもこんなノート使ってたらすぐビール飲みたくなってしまいそうです
グッズショップはハッキリ言ってこれまで見た中でNo.1
デザインが良いし、オリジナルグッズのバリエーションが豊富
さすがに世界的なビールメーカー「ピルスナーウルケル」のグッズショップは素晴らしかった！
これまで仕事柄、さまざまなオリジナルグッズのショップなど見てきましたが人気のアニメキャラクターグッズなどを除いた、オリジナルグッズのショップとしてはNo.1だと思いました。
まず大きいのがブランド世界観の統一がしっかりしていて、デザインもシンプルでしかも面白みがあり商品ひとつひとつの完成度が高いという印象でした。
ビールジョッキにネームをその場で彫るというユニークなサービスなどにも感じたのですが、ピルスナーウルケルのビールが好きな人がガッカリしない、卓越したブランデイングは更にファンを増やしそうで飲食店や企業のグッズ展開などを考える上では参考になるのではないでしょうか。
ビールジョッキにネームを入れるサービスはビールメーカーらしくていいですね
なんかスタッフの方々もなんかカッコいいです
キャラクターグッズショップも行ってみようということで
チェコのアンパンマン的な人気キャラクター「もぐらのクルテク」のショップに
行ってみました
チェコ人はみんなこのアニメを見て育つというほど、国民的な人気の「もぐらのクルテク」グッズもプラハのスーベニアショップ中に溢れていました。クルテク（Krtek）はチェコ語でもぐらという意味らしく1957年から製作された国民的なキャラクターで絵本も多数出版されているようです。
このクルテクの小さなぬいぐるみやキーホルダーが売れ筋みたいです。
チェコの子供に大人気のもぐらのクルテク
クルテクのグッズはかなりいろいろとありました
もぐらのクルテクのグッズはカレル橋周辺のスーベニアショップならほとんど置いているのではないかというくらい人気のようでした。帰りの空港でも見かけたような気もしますし、とにかくプラハのゆるキャラといえば「クルテク」くらいの知名度です。
ちなみに私も何に使うわけでもないのにニット帽をかぶったクルテクを買ってしまいました。
夜はライトアップされたプラハ城が見える有名な観光スポット「カレル橋」へ
周辺はスーベニアショップが立ち並び、オリジナルTシャツが溢れていました！
美しい街を蛇行するように流れるモルダウ川と観光スポットのカレル橋からはライトアップされた世界遺産「プラハ城」が見えます。電線もなくオレンジ色の街灯が幻想的な雰囲気を演出していて、どこを見ても絵になります。
とにかくため息がでるほどに美しいプラハの夜景
旧市街地にはスーベニアショップ（お土産屋さん）が立ち並んでいて人も多く、聞くところによるとスリも横行しているのでここに立ち寄る際は必ずカバンのチャックなどは閉めて行くようにしましょう。
とにかく街灯ひとつのデザインもカッコよかったり、教会がたくさんあるのですが建物が美しくて見とれてしまいます。路面電車が走っていて道路は石畳で雰囲気がすごく良いです。
中世ヨーロッパの建築物と現在の文明が融合している美しい街並み
スーベニアショップの定番はやはりTシャツ
定番のアイラブプラハTシャツからビールをモチーフにしたユニークなものまで
スーベニアショップのTシャツコーナーはデザインバリエーションが豊富でした。
世界中どこでもある定番のアイラブTシャツからプラハのエンブレムデザインなど色・デザインのタイプ共にこれまで見た国の中でも種類が多いと感じました。
個人的にはやはりビールのTシャツがプラハっぽいと思い購入しました。
プラハTシャツだらけ
まとめ
ドイツのベルリンからチェコのプラハまで５時間程度、このたった５時間で景色や文化が違っていてとても刺激的でした。ちょうど私が滞在していた時期が2025年５月７日〜１４日でしたので、偶然にも5月8日がヨーロッパでは終戦80周年記念日という節目だったようです。
プラハに到着した翌日の5月11日（日）にヴルタヴァ川沿いの国民劇場の前で戦勝記念日を祝ってチェコの大統領の出席する演奏会をパブリックビューイングで聞くことができました。
音楽の授業で聞いたことのある世界的に有名な「モルダウの流れ」を本場のヴルタヴァ川（モルダウは別名）のそばで聞くことができて心が震えました。
全然関係ない話をしてしまっていますが、そういった文化的な背景を感じた上でその土地でどういうビジネスが成り立っているのか、どんなデザインなのかなど少しは吸収できたと思います。
SWEAT.jpがお客さまの質の高いオリジナルグッズ作りにお役に立てるように情報共有していきたいと思います。
