
年中30度超えの常夏の街、ホーチミン市では
どんなTシャツが着られているのか?
市場やTシャツショップへ行って検証してみました。
ホーチミン市
「ホーチミン市」はベトナム社会主義共和国の南部に位置し、登録人口で800万人以上と同国で最も人口が多い都市であり東南アジア有数の世界都市でもある。古くからベトナムの経済的中心地として栄え、「東洋のパリ」と呼ばれたフラン統治時代の影響が残る町並みと、経済成長で建てられた高層ビル群、バイク渋滞・スラム街が同居するエネルギッシュな街。
フランス統治時代を思わせる優雅な建造物と
カフェに代表される食文化が魅力のホーチミン・シティ
ホーチミン・シティは「東洋のパリ」と呼ばれ、フランス統治時代の面影を色濃く残していて建築物の色やデザインが観光客の目を楽しませてくれます。
カフェ文化も盛んでホーチミンにはカフェが2000件以上あると言われていて現地の若者もカフェが大好き。カフェでお茶してはずっとスマホをいじってます。
日本のカフェとは違う特徴的な部分はオープンテラス席の椅子が長時間座っても楽な高さなのか、かなり椅子が低くなっている店舗が多く、飲み物はかなり甘め。特にベトナムコーヒーは練乳が入っていてかなり甘いので、飲んでは喉が渇くという不思議な現象を味わいます 笑

現地で食べた絶品バインミーはパンが美味しくて感動
到着後のカフェの後、まず腹ごしらえで向かったのがバインミーが美味しいお店。
パン屋さんがやっているバインミー屋さんなだけにこだわりがあり、調理する前に一度フランスパンを焼いて水分を飛ばしているようでかなりサクサクで今まで食べたバインミーで一番美味しかったです。(Lebanhmi https://lebanhmi.com.vn/)
値段はバインミーが日本円で411円くらいで3種類を注文してシェアしました。
バインミー (bánh mì)
ベトナムのサンドイッチでフランスパンや食パンに具材を挟んだ料理。
「バインミー」はベトナム語でパンを意味する言葉でお店で提供されるだけでなく路上屋台で販売されていてベトナム人は路上に置いてあるプラスチックの小さな椅子をテーブル代わりにして食べる光景がよく見られます(下の写真右)。

市場にはカオスなTシャツ屋さん
著作権も肖像権もフル無視でアジアの悪いところ全部出てます
腹ごしらえも終わったのでTシャツを探さなくてはと思ってやってきたのが、ホーチミンでは最大級の巨大市場の「ベンタン市場」。
約1万㎡もの敷地に2000軒のお店が集まっていて、食材・衣類・靴・日用品など何でもありの東南アジア独特のカオス感満載のエネルギッシュな市場でした。
私を見て日本人と即座に見破り、流暢な日本語で話しかけてきます。(そういう人は危険なのでスルー)値切り交渉は当たり前で活気に溢れています。

何でもアリ感がすごい
有名なキャラクターを有名なものに勝手にコラボ
ただ、日本とは違い品質はかなり粗いです。
Tシャツは著作権無視で何でもアリ。もし購入しても持って帰れないような海賊品が多く見られました。
日本の有名アニメキャラとスポーツブランドの(勝手に)コラボは当たり前で人気のものはだいたい勝手にコラボさせられていました 笑
日本では考えられないことですが海外は堂々と売れそうなものを勝手に作って販売してしまいます。
SWEAT.jpではこういった違法制作物はお受けできませんのでご了承ください...。

ベンタン市場
旅行者が多く訪れるホーチミンの台所。観光客が多いので自然とスリなどもいるらしく、この市場に入るときには、カバンは前に抱くようにしてチャックができるものはしっかり締めて入るように現地の友人に注意されました。
衣類から雑貨やおみやげ物まであらゆるものが揃いますが、値段が言い値なので交渉が必要になります。

日本のアニメはベトナムでも大人気
ドラえもんから日本で最近売れているアニメは何でもありました
市場は怪しさ満載だったので、さすがに何も購入せずにふらりと本屋さんに入ってみました。
海外に行くといつも本屋さんを覗いてみるのですが、ここでもやはり日本の漫画文化は人気のようで日本で人気のアニメはほとんどがベトナム語に翻訳されて売られていました。
中でも「ドラえもん」は人気らしく本屋以外でもストリートの看板に無許可で使用されていたりと頻繁に目にしました。あと、写真は取れなかったのですが「トムとジェリー」が人気のようで車やバイクにステッカーが貼られているのを見かけました。

FAHASA書店グエンフエ支店 紀伊国屋
KINOKUNIYAと書いてあったので安心して入店しましたが、お取り寄せのサービスなどもあるらしく長期滞在したらきっと入り浸ります。店内きれいで雑貨や文房具などもあり普通に充実していました。

ホーチミンで見つけたおしゃれなTシャツ屋さん
「GINKGO(ギンコ)」は100%オーガニックコットンの
オリジナルデザインTシャツのお店
黄色い店構えが印象的なこの「GINKGO(ギンコ)」というお店はハノイに6店舗、ホーチミンに3店舗、ホイアンに3店舗展開しているTシャツブランドショップのようでベンタン市場で見たTシャツやさんとは違い、オリジナルの洗練されたデザインのTシャツを販売しています。
値段はほぼ日本と変わらず、ベトナム人のお客さんはいません。外国人しか買わない価格設定で見たところ品質も良くてデザインが可愛くて気に入って3枚買いました。

値段はかなり高く、ベンタン市場のTシャツが200円〜400円だったのに対してTシャツで1枚5,000円〜7,000円。ロングTシャツで8,000円しました。
価格が高い理由は「フェアトレード」と「オーガニックコットン100%」だそうで志の高いブランディングも私的には気に入りました。

デザインが細かくてなんともカワイイんです。
ベトナム文化を感じさせるような風刺画みたいなテイストも◎。家族全員でバイクに乗るのも今は交通ルールが厳しくなってきて違反になっているようですが、私が街を歩いてもやっぱりいましたし「ベトナムっぽい」というイラストやデザインがお土産としても喜ばれると思います。

オーガニックコットン100% の高品質Tシャツに
デザインと融合した確かな加工技術
加工の品質も非常に高く、日本ではあまり見ないデザインと加工技術の組み合わせが見られました。
上の写真はモノクロの写真をインクジェットでプリントしてその上からドット調の刺繍でアクセントを効かせていて普通にTシャツとしてのクオリティが高いし、おしゃれです。
ちなみにベトナムは手縫いの刺繍が有名なので、デザインと加工方法両方でベトナムを表現しているような気がしてこのデザイン良くできているなと感心しました。
GINKGO(ギンコ)
環境保護とフェアトレードを大切にしているファッションブランドでこだわりのオーガニックコットン100%の素材でシルエットも洗練されていておしゃれ。首周りのリブはやや薄めでアメリカのTシャツと比べると生地も薄め(軽め)でヨーロッパのTシャツの雰囲気です。デザインや加工も品質が高く価格の納得感はあると思いました。

高級チョコレートショップ「MAROU(マルゥ)」では
ブランドグッズの販売も充実
高品質なベトナム産カカオを使った高級チョコレートショップ「MAROU(マルゥ)」。
ロゴデザインからパッケージデザイン(右上写真)までなんだかおしゃれでカッコいい。
お土産にも人気で現地の価格帯としてはだいぶ高級品だと思いますがチョコだけではなくブランドグッズの販売もしていると聞いたので視察にきました。
ホーチミンでは店舗の前にバイクの整理をしたりするセキュリティがいます。

オリジナルグッズ販売はここでも
本業を支えるグッズ販売はどこの国でも盛り上がっているようです
お店の一角にお土産グッズとしてTシャツ・トートバッグ・ハットなどが並んでいました。
やっぱりロゴの完成度が高くておしゃれなのでグッズにすると映えるしおしゃれです。
日本でもオリジナルグッズを売る飲食店は増えてきているのですが、海外でもその需要があるのを確認してビジネスチャンスを感じました。
ブランドオリジナルグッズの作成などのときにはSWEAT.jpにご相談いただければと思います。

MAROU(マルゥ)
高級チョコレートでフランス人が高品質なベトナム産カカオに惚れ込んで作ったチョコレートメーカーで、高島屋などの百貨店や空港でも売っていてベトナムのお土産として人気。
私もお土産に買いましたがフルーティで香り高くとても美味しかったです。
まとめ
ホーチミンは10年ぶり2度目だったのですが、以前よりも色々なものの価格が高くなっていた印象でした。開発も進み高層ビルが増えて少しは街がきれいになったような気もしますが、バイクの交通量が尋常ではないのは変わらず。排気ガスとPM2.0で空気は悪いので東京に戻ったときにまずは「空気がうまい」と思ったほどでした。しかし、完成度は低いものの荒削りでエネルギッシュな発展途上国に行くと刺激をもらえます。
Tシャツの観点からいうと市場やお土産物屋さんはアジア独特のカオス感がありますが、今回偶然みつけたGINKGOなどのようにこだわりがある高品質な商品もありました。特にデザインセンスや加工の凝った手法・フェアトレードや環境配慮などは、むしろ日本より進んでいるのではないかと感じました。
SWEAT.jpにどう活かしてサービスを良くしていくのか考える機会にしようと思います。