ヨーロッパ最西端の港町「リスボン」は潮風香る坂道の街
黄色い路面電車が走る美しい街にもデザインTシャツがありました!

2026.02.24 | SWEAT.jp社長のTシャツレポート

ロンドン・ヒースロー空港から3時間。ヨーロッパの西の玄関口、「リスボン」に到着。
クリスマスシーズンのリスボンはまるでおとぎの国のような美しさでした。

リスボン

ヨーロッパ大陸の最西端にあるポルトガルの首都。
テージョ川の河口に位置する港町で「7つの丘の街」と呼ばれるほど街中が坂道だらけで黄色いトラム(路面電車)が急勾配を走ることで有名。リスボンの人口は55万人程度でポルトガルの全人口の約3割がこのエリアに集中している。

同じヨーロッパでもロンドンとは全く違う雰囲気の港町「リスボン」
驚いたのは坂の多さと海の近さ、そして建物の美しさと海鮮料理の美味しさ!

ロンドンとリスボンは時差がないのでロンドン到着時とは違い元気で到着から活動できました。
リスボンは一年を通じて温暖な地中海性気候で、ヨーロッパの中でも日照時間が長く冬でも比較的温かいのが特徴です。私が訪れたのがちょうどクリスマス前でしたが10℃〜15℃くらいでロンドンと違ってコート無しでも大丈夫なくらい。ただ、雨が多い時期らしく滞在中は青空が少なかったのが残念です。もし行こうと思っている方は5月から7月くらいがベストのようです。
街中を路面電車が走っていて建物が古くて美しいので街並みが絵になります。プラハ(プラハのレポートも是非)に少し似ているのですが、リスボンの方が少し宗教色が薄いカジュアルなイメージ。 まずはホテルに荷物を預けて街を散策してみました。

路面電車が走る街並みは絵になります

ポルトガルと言えばこの人。クリスチアーノ・ロナウド!
街にはフットボールショップがたくさんあって等身大のロナウド人形が必ずありました。
日本でいう大谷翔平みたいな国民的英雄って感じです。

これは世界各国共通なのかもしれないのですが、本屋に入ると日本のアニメが目に飛び込んできます。
ポルトガルで最も有名な日本人は?と聞くと「宮崎駿」と言われるくらい日本=アニメという認識です。
日本を外から見ると日本の魅力が見えてきます。

Tシャツショップもあってデザインはやっぱり黄色い路面電車が人気。
コースターも可愛くて、デザインというかイラストのレベルが高くて勉強になりました。

リスボンは街並みがとにかく美しくてその街の中を黄色い路面電車が走っていくので絵になります。
なんといっても海が近いのがなんとも風情があり、街中に鳩と同じような感じでかもめがいたり、ほんのりと潮の香りがして街の魅力を引き立てているような気がしました。
この日はリスボン中心地のレストランでシーフード料理と白ワインで旅の疲れを癒やしました。
ヨーロッパはこのコラムでも書いたのですが、ドイツ・チェコ・ロンドンに行ったのですがポルトガルがダントツで料理とお酒が美味しかったです。やはり海があると食事が美味い!
ポルトガル滞在中は食事のストレスがなく、ご飯がいつも楽しみでした。

翌日の朝はカフェで朝食
ポルトガルのスウィーツはなかなか侮れません!

朝食に向かったのはリスボン・シアド地区にある「カフェ・ア・ブラジレイラ(Café A Brasileira)」。
リスボンでも最も古く、店内はアールデコ様式の豪華な装飾が施されていて、リスボンのエスプレッソ「ビカ(Bica)」の発祥の地とも言われていて、カステラのルーツとして有名な「パォン・デ・ロー」が人気らしいので注文してみました。

カフェ・ア・ブラジレイラ(Café A Brasileira)

1905年創業の老舗カフェ。
偉大な詩人フェルナンド・ペソアが常連だったことで有名で、店外には彼のブロンズ像が設置されていて、一緒に写真をとる旅行者の姿が散見されます。
公式サイト:https://ovalordotempo.pt/marcas/a-brasileira-do-chiado/

名店の雰囲気漂う「ア・ブラジレイラ(A Brasileira do Chiado)」

店内はアール・デコ様式な豪華な装飾で床は大理石、鏡や真鍮がふんだんに使われたクラシカルな空間です。
スタッフもみなキビキビと動いていてかっこ良かったです。

こちら、パォン・デ・ローというスウィーツ。カステラのルーツして知られているもので16世紀にポルトガルの宣教師によって日本(長崎)に伝えられたものが日本で独自の進化を遂げて現在のカステラになったらしい。
食べてみると、なるほどカステラっぽい!とっても美味しかったです。

パステイシュ・デ・ベレン(Pastéis de Belém)という超有名店。
なんと1837創業で隣接するジェロニモス修道院から伝わったパステル・デ・ベレンのレシピを今も守り続けています。

こちらがパステル・デ・ベレン(Pastéis de Belém)。
シナモンと粉糖をふりかけて食べるのがオススメです。

リスボンは「スウィーツの街」と言っても過言ではないほど、魅力的なスウィーツが溢れています。
先程紹介したパォン・デ・ロー(カステラのルーツ)以外にも、定番中の定番「ナタ(エッグタルト)」が有名です。
どこのカフェに入ってもほとんど置いているほどの定番「ナタ(Nata)」。
外はパリパリのパイ生地で中はとろりとしたカスタードのお菓子で、テーブルに置いてあるシナモンと粉糖をかけると香りが引き立つとのこと。
さらに、このナタの元祖のお菓子「パステル・デ・ベレン(Pastéis de Belém)」がベレン地区にあると聞いて行ってきました。
注文時に「ナタをください」と言うと、オーダーを取るお爺さんのペンが止まりジロリと私を見て「ナタはウチのパクリのお菓子だ。ウチのはパステル・デ・ベレン(Pastel de Belém)だよ」と言いました。
この言葉に全てが詰まっている気がして、良い旅の思い出になりました。

パステイシュ・デ・ベレン(Pastéis de Belém)

1837年創業。
隣接するジェロニモス修道院の修道士によって発明されたパステル・デ・ベレン。名前の由来は直訳するとベレンの焼き菓子という意味です。修道院では修道服の糊付けに大量の卵白を使っていたため、余った大量の卵黄を無駄にしないようにお菓子作りが始まったという話です。修道院が閉鎖の危機に陥った時に隣の製糖工場に秘伝のレシピを売却して今のパステイシュ・デ・ベレンという店になり今もその秘伝のレシピが守られているとのことです。

「高品質でサスティナブル」欧州屈指の繊維産業の拠点で
お土産Tシャツだけではなく、ポルトガル発のブランドも見つけました

ポルトガルのイメージって通常の知識量であれば、クリスチアーノ・ロナウドやワインやエッグタルトではないかと思いますが、主要産業としては観光産業がGDPの約15%を占めるほどの重要な産業で再生可能エネルギーにも力を入れている国です。
そして繊維・衣類・靴なども欧州のファッションブランドの製造拠点として地位を確立しておりポルトガルの輸出総額の10%を占めるほどで、アジアよりも高品質でサスティナブルというイメージが世界的にも定着しています。
街を歩けば、不思議と他国よりもTシャツ屋さんや靴屋などファッションのお店が多いような印象を受けました。そして、通常のお土産屋さんのTシャツよりもデザインが「おしゃれ」なんです。 リスボンのモチーフが「黄色い路面電車」だったり「オイルサーディン」など可愛いものが多いからかもしれませんが、デザインのレベルが高いと感じました。

温暖な気候も影響があるのか、Tシャツショップが多いような気がしました。
そして、デザインがカワイイんです。

リスボンのモチーフである魚(オイルサーディン)や路面電車だけではなく
さまざまなデザインのTシャツがありました。加工方法はインクジェットプリントが多かった気がします。

デザインのパターンが多く、それぞれがデザインのレベルが高くて
全部欲しくなるくらいでした

外観もなんというかひたすらにおしゃれです。
日本にはない感じの色使い商品の見せ方は参考になります。

偶然見つけたポルトガル発のストリートファッションブランド
「エメンタ(EMENTA)」との出会い

リスボンでなんの下調べもせずに、偶然にふらりと入店したショップ「エメンタ(EMENTA)」。
その時の私の頭の中は「ん?なにこれ?カワイイな。日本では見たこと感じ」徐々に食い入るように商品を見てその世界観に魅力を感じていきました。
デザインはいわゆるルーズで機能的なストリート系なんですが、天使がボードにちょこんと座っているようなアイコンやコーデュロイを使ったカワイイ色使いが目を引いて気に入ってしまいました。
日本ではあまり見ないデザインの組み合わせやスケードボードカルチャーの世界観の表現などが新鮮に感じました。
「エメンタ(EMENTA)」というブランド名はポルトガル語で「メニュー」を意味しているらしく、スケートスポットで「次はどのトリック(技)を繰り出すか」という選択肢をメニューに見立てたことに由来しているとのこと。商品の製造は地元ポルトガルの工場で高品質な素材を使って生産されているようで、他のブランドに比べると買いやすい中価格帯で展開されていました。

エメンタ(EMENTA)

2007年にリスボン近郊のアカデミア・ダ・アマドーラ(スポーツクラブ)の学生だった3人が自分たちのレーベルをつくるという夢を実現するためにローンを組んでTシャツ1000枚をつくってスタート。
現在はポルトガルに直営4店舗を展開、ヨーロッパ各地(ロンドン・パリ・ベルリンなど)感度の高いセレクトショップがエメンタの商品を買い付けて販売しています。
公式サイト:https://ementasb.com/

天使みたいな子がボードにちょこんと座っているロゴマークが可愛らしい
店内の世界観にあっという間に引き込まれました。写真はリスボンの中心地にあるシアード店

こちら私が購入したコーデュロイのキャップ
シンプルだけど色の組み合わせと素材がカワイイ

ストリート系なのに上品でシンプルな素材使いと新鮮な色の組み合わせ
コーデュロイのやさしい素材感が引き立っていて尖っていないかわいいストリート系というイメージ

すっかりファンになってしまい、調べて他の地区にあるお店にも行ってきました
これは港に近いエリアのボアヴィスタ店

小物もコーデュロイ素材のものがたくさん
靴下が人気みたいでたくさんありました

デザインがかわいくてシンプルでルーズなシルエットなんで割と私みたいなおじさんでも着れます

黒のデニムにかわいいワンポイント刺繍のジップパーカ
こちらも購入しました(今日も着てきました)

こちらもコーデュロイの大きめのバッグ
なかなか無いデザインで買おうか迷ったんですが断念。買っておけばよかったと後悔。

偶然出会ったポルトガル発のブランド、エメンタの世界観に引き込まれて、翌日は別の店舗にも行って展開されている商品を見て刺激を受けました。
日本にはショップはないようですが、これから日本にも来るかも?と思わせるようなブランドでした。
私が気に入ったのは、なんかゆるくて色使いもかわいいこと。なんというか、このブランドをつくっている側が楽しんでいるような雰囲気が伝わってきました。
その楽しい空気に触れる心地よさみたいな魅力があり私が知っているストリートブランドとは何かが違う気がしました。
旅の醍醐味というか、思ってもみない偶然や出会いがあってポルトガルの思い出ができて良かったと思いました。

まとめ

ポルトガル・リスボンの旅は充実したものでした。
正直、食事以外はあまり期待していなかっただけに、これまでのヨーロッパ視察の中でファッションの勉強という意味では間違いなく一番の充実感でした。
それほどまでにファッションのデザインレベルが高く、特にポルトガル発のレーベルであるエメンタ(EMENTA)には衝撃を受けました。
日本で暮らしていて知らず知らずにできてしまった固定観念に気付かされた視察旅になりました。

(おまけ)
ポルトガルには「世界一美しい」という言葉がつく場所が沢山あります。
例えば、世界一美しい本屋・世界一美しいマック・世界一美しい駅、、など。
実際行ってみると、まぁ美しいですが世界一かと言われると良くわからんという場所が多いのが正直な所。しかし、観光産業が重要なポルトガルはそういうブランディングをしていくべきだし、街の風景はすごく美しかったです。
食事のストレスもなく治安がよく美しい街並み。しかもTシャツもおしゃれ。なので機会がある方は是非行ってみて下さい。私はヨーロッパでもオススメできる国だと思いました。